半玉やカット野菜など色々な形で売られているキャベツですが
コスパからみても、丸ごと1玉買うのがおすすめです。
2~3週間は日持ちするので家族はもちろん、おひとりさまでも食べきることができます。
ここでは日持ちするキャベツの保存方法やおいしい食べ方をご紹介します。
1. 丸ごとキャベツを保存しましょう。
① 丸ごとキャベツを新聞(2枚)で包みます。
( 1枚だとキャベツから出た水分で
破けやすくなるので 2枚がおすすめです。)
② 新聞で包んだキャベツをビニール袋に入れて
袋の口を軽く縛ります。
野菜室または冷蔵庫で保存します。
(保存期間の目安:約2~3週間)
2. 丸ごとキャベツを食べましょう。
丸ごとキャベツは外側の葉から剥がして使っていくのがポイントです。
① キャベツの葉を外側から使う分だけ
剥がします。
外側の葉から剥がして使っていくと
キャベツが日持ちします。
③ キャベツの葉を外側から剝がして
使っていくと、
芯だけになった部分が出てきます。
キャベツのおすすめの食べ方
いろいろな食べ方ができるキャベツですが、
豊富な「ビタミンC」は熱に弱く加熱すると減ってしまいますし、
高血圧やむくみに効く「カリウム」は水溶性なので茹でると減ってしまいます。
せっかくの豊富な栄養素をそのまま摂取できる美味しい食べ方といったらやっぱり生食が一番です。
ここでは生食の王道【キャベツの千切り】を美味しく作れる方法をご紹介します。
シャキシャキ感が全然違うので、ぜひ試してみてください。
シャキシャキ感が全然違う「キャベツの千切り」の作り方
① 葉っぱの繊維を断ち切るように千切りにします。
② 千切りにしたキャベツを 3~5分 水に浸けます。
(浸す時間が長いと栄養成分が流出してしまうので
浸け過ぎないように気を付けましょう。)
③ ザルに上げて、水気を切ります。
3. キャベツの「葉っぱの軸」を冷凍保存しましょう。
キャベツの葉っぱの軸とは、葉っぱの中心にある白くて硬い部分(茎)のことを言います。
キャベツの葉っぱの軸の部分をどうしていますか?
葉っぱの軸は葉の部分に比べて硬いので削ぎ切りなどにしてから
葉っぱと一緒に調理する人が多いのではないでしょうか。
じつは 葉っぱの軸は葉っぱよりも食物繊維が豊富な部分。
歯ごたえがあるので立派な具材として料理に利用することもできるんですよ。
冷凍保存することもできるので使いたい時にいつでも使うことができます。
① 軸の部分を切り取ります。
② 0.5㎝幅ぐらいの輪切りにします。
③ フリーザーバッグに入れて冷凍保存します。
冷凍保存した軸を使いましょう。
おすすめの使い方はスープや汁ものです。
冷凍のまま他の野菜と一緒に鍋に入れるだけでOKです。
我が家では味噌汁と中華スープ、クリームシチューの具材に冷凍した軸は欠かせません。
味噌汁や中華スープに入れたらダイコンのような感じになりますし、
クリームシチューでは人参やジャガイモなどの他の野菜と同様に
なんら違和感のない美味しい具材になってくれます。
4. キャベツの「芯」を冷凍保存しましょう。
キャベツの芯とは、キャベツの真ん中にある白くて硬い部分(茎)のことを言います。
キャベツの芯は非常に硬くて、一見とても食べられそうにない部分なので
捨ててしまう人が多いのではないでしょうか。
じつは 芯はキャベツが成長するための栄養の貯蔵庫で、
一番 栄養豊富な部分でもあり、最も甘みが強い部分でもあります。
葉っぱよりも食物繊維は1.5倍、
カルシウム、カリウム、リン、マグネシウムは約2倍多く含まれているんですよ。
① キャベツの芯をみじん切りにします。
② ラップで包み、
フリーザーバッグに入れて冷凍保存します。
冷凍保存した芯を使いましょう。
餃子の具材にしても美味しいのですが、
個人的にはカレーに使うのがおすすめです。
玉ねぎやニンジンなどのカレーの具材を炒める時に、冷凍のまま投入して一緒に炒めます。
芯の甘みでコクの増したおいしいカレーになります。
キャベツのまめ知識
主食、副食を問わず色々な料理に使われて、食卓にのぼることが多いキャベツ。
普段 あたりまえのように食べていますが、
その歴史は古く、古代ギリシャや古代ローマでは薬草として用いられていて、
胃腸の調子を整える健康食材として口にされていたそうです。
キャベツの主な栄養素
栄養豊富なキャベツには数多くの栄養素が含まれています。
そのなかでも特に多く含まれている 8つの栄養素をピックアップしました。
栄養素 | 効果・効能 |
ビタミンC | 風邪の予防。免疫機能の維持。疲労回復。コラーゲンの生成。美肌効果。etc |
ビタミンK | 血液の凝固作用。骨の形成。動脈硬化の予防。骨粗しょう症の予防。etc |
ビタミンU (別名:キャベジン) |
胃のムカつきや胃痛、消化不良などの症状を抑える。 胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治癒効果。etc |
カロテン | 動脈硬化の予防。老化の予防。etc |
葉酸 | 貧血の予防。etc |
カリウム | 高血圧の予防。むくみの改善。etc |
カルシウム | 骨や歯を構成する主成分。神経興奮の抑制。血液の凝固作用。etc |
食物繊維 | 便秘の改善。大腸がん、高血圧、糖尿病や動脈硬化の予防。肥満の改善。etc |
なかでもビタミンU(キャベジン)はキャベツから発見された栄養素で、
胃の粘膜を保護し、胃腸の粘膜の新陳代謝を促進する働きがあります。
そのままの名前「キャベジン」で市販の胃腸薬としても利用されています。